旅して―羽田英彦展を初日と最終日の本日28日の2度訪れた。スケッチ画面は、母校同窓会同期有志と初日訪れた時の会場の様子である。最終日、夕方5時頃に会場に着いたが、大勢の羽田ファンが次々会場を訪れていた。

今回、朝日朝刊、産経朝刊にも紹介された。訪問者名簿に書かれた分だけでも300人以上の方に来ていただいた。誠にありがたいことですと話していた。

母校中学の美術の先生は、抽象画家としてよく知られる須田剋太画伯である。須田画伯を全国的に有名にしたのは、氏が週刊朝日、司馬遼太郎作「街道をゆく」の挿絵を描いてからかもしれない。

須田先生からピカソの絵に何枚も具象絵画があると美術の時間聞いた話しが今も鮮明に頭に残っている。羽田画伯は須田画伯の授業にしびれた。今日あるのは須田画伯との出会いに尽きると氏はしばしば口にする。

同窓仲間でも、羽田画伯と聞くと、赤を基調とした100号、150号の大作の抽象画の作家としての印象が強い。しかし、氏の具象画を一度目にしたらたちまちファンになってしまう魅力がある。 今回出展作品で多くの売却済みマークがついていた。この内3点は同窓同期だと、そっと明かしてくれた。

「旅して」と題しての個展は今回で3回目である。旅先で目の前に展開する風景を軽快なタッチでアクリル絵の具で仕上げた。いずれもF6サイズの小品である。トルコでは「岩窟からのカッパドキア」ほか5点あり、カッパドキアを題材にした作品が比較的多かった。

マッターホーン、ローマ、コロッセオなどお馴染の光景もあり、これでまた幅広い層の羽田ファンが増えるだろう。あとでご近所の方と聞いたが、お子様連れで、父親が熱心に鑑賞していた。

わが同窓同期は、今年中に75歳を迎える。老いを感じさせない氏の行動力から大いなる力をもらうことが出来、感謝、感謝である。(了)