母校、甲陽学院が伊丹北との高校野球兵庫大会の試合が17日(火)午前10時から尼崎市記念公園、バイコム野球場で開かれ楽しみに出かけた。
自宅を9時3分JR神戸線住吉発の快速に乗車、尼崎下車、普通に歩いて約20分で球場に着いた。

入り口で、入場料金、大人普通@800円を高齢者は@300円ということでまず感謝である。試合開始まで20分ほどあった。出場選手はじめ野球部関係のご家族が入場者に、うちわやメガホンを配るなどお世話されていた。

本日最大のお目当て、スケッチ描く場所の選定にかかる。この日も朝から30℃を超える猛暑だったが、屋根のある風通しのいい場所に座ることが出来幸いだった。試合開始が迫るほどに人が増える。
その都度、ひとりまたひとりと描き込んでいくスタイルは甲子園でも電車の中でも変わらない。

試合は10時丁度に始まった。先行は伊丹北。いきなりヒットを打たれたが落ち着き払って甲陽のエース、3年生の吉田篤選手は初回を0に抑えた。しかし、2回表、伊丹北は1点入れた。
追いかける立場に立った甲陽の応援席が気持ち静かになった。
ところが選手は不安のかけらもなかったようだ。遠目にも元気いっぱいに見えた。点を取られた回にいきなり先頭打者、吉田選手がレフト前にヒットを飛ばした。当然バントと思った。
ところが、強打である。結果は、センターフライに終わったたが、数年前までの甲陽とは一味違うなと正直感じた。甲陽は、試合を通して、ノーアウトで4回出塁した。ことごとく強打した。

勝利の貢献者は当然4番でエースの吉田篤選手である。しかし、選手一丸となった甲陽野球部の積極的なスタイルは、2塁打含め13本のヒット数に正直に出ている。さらに特筆すべきは、伊丹北が失策4に対して甲陽はエラーなし。堅守がエースを盛り立て、伊丹北に傾きかけた流れをなんども引き戻した。
1点を先行された後、ランナーを残して、伊丹北の選手が痛烈な一二塁間のゴロを飛ばした。
二塁手浅田選手は好捕して追加点を食い止めた。浅田選手は甲陽が5回に入れた4点の口火を切った。あと5連打である。
今年のチームの内10人が中学1年から高校3年まで中高一貫の良い面があらわれたのかもしれない。
6年間、同じ釜の飯を食って苦労を共にしてきた。気心が知れた仲間同士で普段通りの攻撃的野球をこの日の試合にも押し通したことが隠れた勝因かもしれない。

甲陽学院は、3回戦で、19日(木)12時30分試合開始、明石球場で優勝候補、神戸国際大付属高校と対戦することが決まっている。相手に不足なし。思い切って自分の相撲を取ってほしいと願っている。

余談ながら、本日の甲陽学院の対戦相手の伊丹北高校に、女子だが、孫が今年3月、入学した。孫にとっては残念な敗戦となったが、まさか、孫と母校、甲陽学院のことで、高校野球を通じて話ができる不思議なご縁に恵まれたことに感謝している次第である。(了)

38回・江嵜健一郎